転職に成功するためには求人情報を正しく見ることが肝心!

日本看護協会の調査によると、2021年度の看護師の離職率は、新卒が8.2%、既卒が14.9%でした。前年度よりも離職率は低下しているものの、既卒の離職率は依然として高いことがわかっています。転職を成功させるには、事前に求人情報を正しく確認しておくことが重要です。

たとえば給与内訳を見る際は、基本給と手当を別に考えることが大切です。求人情報には、基本給と手当を含んだ給金が書かれているケースが多く、「月33万円〜」と記載されていても、33万円以下の場合も多いです。手当は基本給をもとに計算されているので、手当によってはそれ以下の場合もあります。実際にさきほどの日本看護協会の調査を見てみると、基本給は年々増加しているものの、総額は変化していません。原因は夜勤の回数が少ない、または賞与などが減っているからだと考えられます。

また、休日がどれくらいあるかの確認も大事です。「週休2日制」と記載されているケースがありますが、これは毎週2日休みがもらえるというわけではありません。月に1週だけ2日間休みがあると週休2日制と書いてよいことになっているため、週に2日休むなら「完全週休2日制」と記載されているかをチェックしましょう。

そして希望休が通りやすいかどうかの確認も必要です。休みが多くても希望休が取れなければ、休みたいときに休めません。希望休の取りやすさや有給休暇の取得率なども調べておきましょう。

時間外に行う業務がどれくらいあり、残業代や手当が出るのかの確認も事前に必要です。交代勤務の際の申し送りにかかる時間や、勉強会の時間などが時間外となっていないかを念入りに調べておくことも大切です。