看護師の応募倍率はどれくらいあるの?

看護師の求人が売り手市場といわれる理由は、全国で看護師の人材不足が続いており、少子高齢化の波で今後さらなる人材確保が必要とされているからです。社会的責任が重く、心身ともにハードなため、離職率も高くなっています。今後、看護師の獲得は喫緊の課題といえるでしょう。

日本看護協会のデータによると、求職者数も求人数も増加傾向にあることがわかっています。2021年度の求職者数は74.36%増加し、求人数は12.84%増加しています。これは、一旦コロナ禍が原因で離職したけれど、段々とコロナの対応に世間が慣れてきたため、2021年度は働き先を求める人の数がかなり多くなっているのだと考えられます。

ちなみに2021年の看護師の応募倍率は1.33倍でした。2016年からは2倍以上の応募倍率がありましたが、2021年は1.33倍なので、求人数に比べて求職者数が少なくなっていることがわかります。まだまだコロナ前の求人数とはいかないようなので、今が狙え目といえます。

看護師の雇用形態で見てみると、常勤が1.88倍、非常勤が1.31倍、臨時雇用が0.42倍の応募倍率となっています。職種については、一番応募倍率が高いのが訪問看護ステーションの3.22倍、次いで病院、介護老人ホームです。一番応募倍率が低いのが助産院と個人経営でした。

看護師の求人に応募するときは、これらの応募倍率を見て、どの職種や雇用形態なら採用してもらいやすいかを考えてみるとよいでしょう。応募倍率が高い場合は、ライバルが多いということなので、事前に対策を練っておく必要があります。